FIRST ALBUM「花笑み」は、名曲が詰まった癒しのギフトボックスのようである。オリジナルの楽曲のほか、「花笑み」のためにオーケストラや弦楽合奏の楽曲を、ヴァイオリン＆ピアノ編成に書き下ろされたものが多数収録されている。
作曲家が音に込めた感情はメッセージとなり奏者らの感情を纏って聴き手の心に深く染み入る。人間は耳を使い脳で聴いているということから、聴き手が奏者を通してその曲の持つメッセージと共感することで、やがて滞っていた心のしこりは綻んでゆく。
アルバムタイトルの「花笑み」は、「人の笑顔を花の咲いたような」と喩えた日本固有の大和言葉で、音楽を通して笑顔が溢れますように、という奏者の想いが込められている。
共演のピアニスト武本京子氏の醸し出すピアノの音色は、他の誰にも出せないまるで天からの光のようで、森下が15年程前、初めてその音色を聴いた時からの構想が、このたび形となった。
作品の情報
ヴァイオリン：森下麻奈
ピアノ：武本京子【プロフィールはこちら】
チェロ：山際奈津香 (Track 4)
Balance Engineer：長江和哉
Assistant Engineer：福井楓栞
Recording Location：碧南市芸術文化ホール・エメラルドホール
Recording Dates：2021年4月17、23日
表紙画：Akiyo Ochiai
題字：神野玲子
Designer：吉田直子
Supervisor：小島眞（NVR）
収録楽曲
- アダージョ-交響曲第2番作品27より(S.ラフマニノフ)
- ノクターン第2番変ホ長調作品9-2(F.ショパン)
- カノン(J.パッヘルベル)
- アンダンテカンタービレ-ピアノ四重奏曲変ホ長調作品47より(R.シューマン)
- 祈り 作品55(A.ビーチ)
- 光に包まれて(橋本剛)
- アンダンテ・カンタービレ-交響曲第5番ホ短調作品64より(P.I.チャイコフスキー)
- G線上のアリア(J.S.バッハ)
- 美しき夕べ(C.ドビュッシー)
- アダージェット-交響曲第5番嬰ハ短調より(G.マーラー)
- 子守歌 作品40-2(A.ビーチ)
- ロマンス-ピアノコンチェルト第1番ホ短調作品11より(F.ショパン)
- セレナーデ-弦楽セレナードホ短調作品20より(E.エルガー)
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武本京子(Kyoko Takemoto)プロフィール
東京藝術大学音楽学部ピアノ科卒業、同大学院修了。国内外で古典から現代まで幅広いレパートリーで活動を行う。ムソルグスキーの「展覧会の絵」リストの「ダンテを読んで」シューマン「ファンタジー」やショパン作品のアルバムを含むピアノソロや、イスラエル弦楽四重奏団、ワルシャワカルテットとの「ピアノ五重奏曲」をはじめウィーンフィル首席クラリネット奏者のエルンスト・オッテンザマー氏や、NHK交響楽団首席チェロ奏者藤森亮一氏や豊嶋泰嗣との共演による作品など14枚のCDをリリースし、配信なども高く評価されている。
音楽の内面を色彩と物語でイメージし、演奏法を導く「イメージ奏法」を開発し、「楽曲イメージ奏法」(ドレミ楽譜出版社)や、ピアノを学ぶ人に贈る「武本京子のイメージ奏法」の解説書とワークブック（音楽之友社）などの著書を出版。「武本京子イメージ奏法研究会」を主宰し、公開講座、レクチャーコンサートなども各地で行ない、後進の指導に対し、日本クラシックコンクール、ピティナ･ピアノコンペティション、カワイ音楽コンクール、ヨーロッパ国際ピアノコンクールin Japan ショパン国際ピアノコンクー in ASIA ，にて最優秀指導者賞を受賞している。
音楽が人間を幸福に導くことを科学的に明らかにするため、「イメージ奏法」による音楽が心身に与える影響について，日本学術振興会科学研究費補助金課題番号18K00206を得て、『音楽が人を幸せにできる』ことにつながる音楽の力について医学や心理学の研究者と共同研究し、学会、論文等で発表を行なう。 名古屋市芸術祭賞、愛知教育文化芸術賞、クラスノダール国際音楽祭芸術賞、名古屋市芸術奨励賞、愛知県芸術文化選奨文化賞、名古屋ペンクラブクリティック賞などを受賞。
現在、名古屋音楽大学客員教授、愛知教育大学名誉教授。金城学院大学、四日市看護医療大学非常勤講師。また音楽による社会活動も積極的に行なっている。ショパン国際ピアノコンクールin Asia常任委員。みどり音楽祭音楽監督。武本京子イメージ奏法研究会主宰。
